後悔しない真珠の選び方、この3つがポイント!

パールネックレス

日本人女性を宝石に例えるなら真珠。真珠は日本で最も馴染みが深い宝石です。冠婚葬祭を経験された方なら、もうすでにお持ちの方もいるはず。

古事記や万葉集でも「しらたま」「あわびだま」「まだま」という名前で出てくる真珠。

現在ではジュエリーに使われる90%以上が養殖真珠ですが、これは1918年に日本人である御木本幸吉氏らが発明した技術が基本となっています。

『世界中の女の首を真珠でしめてみせる』

明治天皇にこの言葉を誓った御木本幸吉氏が人生をかけて作り上げた真珠。真珠はまさに全ての女性に合う宝石です。今回は絶対に後悔しない「真珠の選び方」をご紹介します。

選び方その1:真珠の種類を知ろう

パール
後悔しない選び方として、まずは真珠の種類を知ることが大事です。

真珠というと海で採れる、と思いがちですが、実は湖で採れる真珠もあります。

色や形、大きさも様々ですが、大きく分けて3つの種類を覚えておくと良いでしょう。

・アコヤ真珠

通称「和珠」と呼ばれる真珠です。みなさんがイメージするパールはおそらくこのアコヤ真珠。日本の養殖真珠のほぼ全てがこのアコヤです。この中でも白にピンクをうっすらと乗せたような色を「花珠」と呼びます。光沢のある美しい花珠はアコヤ真珠の中でも上位3~5%程度しか採れないと言われています。

・南洋真珠

南洋真珠には通称「シロチョウ」と呼ばれる白い真珠と「クロチョウ」「タヒチ」と呼ばれるクロ真珠があります。クロ真珠の中でも緑がかった赤味があるものは最高級な色として「ピーコック」と呼ばれています。

・淡水真珠

で生息する貝から採れる真珠です。イケチョウ貝、カラス貝が母貝となっています。淡水真珠は小粒で「ケシ」と呼ばれるバロックな形が多いのですが、近年はアコヤ真珠に近い真円に近い真珠も出回っています。

この他にもピンク色の「コンク真珠」や半円形の「マベ真珠」などがありますが、アコヤ真珠のようにネックレスとして使われることはあまりありません。

選び方その2:真珠の粒の大きさや形

パール2
真珠は真円に近い「丸玉」と、いびつな形をした「バロック」の2種類があります。(他にもオーバル、ドロップ、サークルなどもありますが、やや価値が下がります。)

冠婚葬祭に使われる真珠は、ほぼ全て真円のアコヤ真珠かクロ真珠ですが、真珠好きな方の中には普段遣いにバロックの真珠を好む人もいます。

バロック真珠はシロチョウに多く、現在出回っているアコヤ真珠の大きさが平均6ミリから8ミリ程度なのに対し、10ミリから16ミリといった大珠が多いのが特徴です。

同じ形が2つとなく、不揃いながらツヤとテリのあるバロック真珠はとても美しく、値段も高価です。

最近はアコヤに似せた精巧に作られた偽物の真珠も出回っていますが、バロックならほぼその心配はありません。

30歳をすぎた大人の女性にはぜひオススメしたい真珠です。

真珠の大きさは、冠婚葬祭に使う40cm前後のチョーカー/プリンセスと呼ばれるネックレスなら7.5-8.0mmオペラと呼ばれる80cm前後のネックレスなら6.0-7.0mmが使いやすく、定番の大きさです。

選び方その3:真珠の色と照り

パール色の種類
真珠の色は白だけではありません。

アコヤ真珠はホワイト、クリーム、ピンク系が主ですが、南洋真珠はそれ以外の色もあります。

ブラック、グレー、レッド、ブラックの中でもピーコックカラー、金色に近いゴールデンなどは照りや巻きによってアコヤ真珠以上のツヤと輝きがあります。

真珠を選ぶときは、「色・照り・傷」の3つをチェックしましょう。

真珠は「」も大切ですが、特にアコヤ真珠のネックレスを選ぶ場合、ちょっといびつな形の真珠であっても、実際に着けてしまえばほぼ真円に見えます。

巻き」も重要だ、という人もいます。

巻きとは真珠の核となっている部分を巻いている「真珠層の厚さ」のことです。

巻きが薄いとプラスチックのような白さが際立ち、真珠独特の光沢がありません。

勿論とても重要なポイントではありますが、巻きが薄い真珠は剥がれやすく色も褪せやすいので、ちゃんとした宝石店ならそもそも取り扱っていない気がします。

なので、それよりも大切なのは「自分に合う色」「照り(光沢)」そして「傷が少ない」こと。この3つのポイントが真珠を美しくみせるキーワードなのです。

最後に

パールネックレス2
真珠のネックレスを選ぶときは、実際に身につけて鏡で似合うかどうかを確認することも大切ですが、トレーに乗せて、指でゆっくりと回してみてください。

じっくりとネックレスの全部の珠を確認し、色が揃っているか、照りがあるか、傷の有無をチェックしましょう。

フランスでは娘が16歳になったらパールのネックレスをプレゼントする、という習慣があるそうです。

日本でも女の子が生まれたら1年に1粒ずつ真珠を買い、結婚するときにネックレスにして贈るという人もいました。

真珠はおそらく初めて身につけ、そして最後まで身につけられる宝石です。ぜひホワイトだけではなく、ほかの色も揃えてみてください。

肌を美しくみせるピンク、年齢を重ねても似合うグレー、そしていつかは欲しいゴールデンパール。この3色はマスト。上質な真珠はあなたのライフスタイルを豊かにしてくれます。

どんなカジュアルなスタイルであっても、真珠のネックレスと合わせてみたらあなたのランクをグンと上げてくれるかもしれませんよ!?

カラッツ編集部 監修