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日本が誇るジュエラー『ミキモト』が今年で125周年!
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「世界中の女性の首を真珠でしめてご覧にいれます」
そう天皇陛下に向かって御木本幸吉が宣言したのは1905年。彼が47歳のときでした。
その言葉通り、現在彼の創った真珠は世界中の女性を魅了しています。
そう、今やMIKIMOTOは世界的ジュエラーへと昇華し、日本を代表するトップブランドになりました。
そして今年はそのミキモトが125周年を迎える記念の年。ミキモトの魅力をたっぷりご紹介しましょう。
日本初!真珠の養殖に成功
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志摩のうどん屋「阿波幸」の長男として生まれた御木本幸吉。たまたま東京に来た時、志摩の特産物であった天然真珠が中国人などの観光客に人気があるのに気がつきます。
そして海産物商人となった彼が、日本で初めて真珠の養殖に成功したのは1893(明治26)年のことでした。
と言っても、真珠の養殖自体は彼が初めてではありません。人工で作った珠を貝の中に入れるという手法は既に中国で1167年には行われていました。
当時彼が成功したのは半円の真珠。
中国の技法を真似て養殖真珠を研究し、ついに実験中のアコヤ貝の中に半円真珠が付着している貝を発見したのです。
そしてその3年後の1896年、真珠素質被着法の特許権を取得して、真珠事業をほぼ独占するようになります。
その後真円の真珠の養殖にも成功し、特許を出願したのは彼の次女の婿である西川藤吉でした。
ミキモトを有名にした2つの出来事
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パリ万博に出品された帯留「矢車」
MIKIMOTOの名を世界に知らしめたきっかけは2つあります。1つは、1937(昭和12)年に開催されたパリ万博。
MIKIMOTOはこの万博に帯留「矢車」を出品します。この帯留めは部品を組合せるとブローチやリングなど、12通りに使うことができるハイブリッドなジュエリー。世界中の人が驚き、MIKIMOTOの技術力を高く評価しました。
「カリブル留め」や「ミル打ち」という日本の伝統的な錺職(かざりしょく)の技を駆使してつくられたMIKIMOTOのジュエリーはその後も世界中の人々に絶賛されました。
その名声が後押しし、ミキモトは世界的ジュエラーが軒を連ねるパリのヴァンドーム広場に出店します。
現在、この帯留「矢車」の複製が、2018年7月23日まで、新宿小田急百貨店11階の特設サロンにて公開されています。
マリリン・モンローの首を飾ったパールネックレス
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“パールのネックレスを見るたびに幸せだった日々を思い出すの”
もうひとつのきっかけとなったのが、マリリン・モンローでした。
20世紀を代表するセックス・シンボル「マリリン・モンロー」。唇の横のホクロを「セクシー」だと印象付けたのは、彼女マリリン・モンローに違いないと思います。
彼女がメジャーリーグのスーパースターだったジョー・ディマジオと結婚したのは1954年。二人が選んだ新婚旅行先が日本でした。夫妻は3週間日本に滞在。その時にプレゼントされたのがミキモトのパールのネックレスだったのです。
パールのネックレスを身につけたマリリン・モンローの写真は世界中のファンの羨望のまなざしを集め、パールのネックレス=MIKIMOTOというアイコンを世界中に発信しました。
残念なことに、二人の結婚生活は9か月しか続かなかったのですが、後にマリリン・モンローは
「このパールのネックレスを見るたびに幸せだった日々を思い出すの」
と語り、生涯大切にしたといいます。
そしてディマジオもまた離婚後もモンローを一途に愛し続けました。
彼女が36歳で謎の死を遂げたあと、その死後20年間ずっと週に3回、彼女のお墓に赤いバラを送り続けた話は有名ですよね。
最後に
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新宿小田急百貨店で開催されていたミキモト125周年イベント。入り口に飾ってあった帯留「矢車」を見たときは本当に感動しました。
会場にはマリリン・モンローのパールのネックレスとほぼ同じものや、「矢車」をイメージしたペンダントなども紹介されていました。
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う〜ん、やはり真珠の輝きが違う!さすがミキモト。。。夏のボーナスの使い道がまだ決まっていないアナタ、ぜひパールのネックレスをお買いになってみてはいかがでしょうか。
カラッツ編集部 監修