絶対行くべき!『ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界』展の見どころとは

ショーメジュエリー

絶対行くべき!『ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界』展の見どころとは

暑い。。。体感温度が40度を超える7月某日、行ってきました東京三菱一号美術館。お目当はもちろん、フランス王室御用達ブランド、『CHAUMET』の美術展です!

結論からいうと、この『ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界』展は、絶・対!!! 行った方がいいです。楽しい仕掛けがたくさんあって、しかも撮影OKな場所もあるのでオトク感満載!

暑い中、入場料1700円払っても惜しくないこのショーメの美術展、見どころをたっぷりご紹介します♪

入場したらLINEをチェック!

この美術展は、チケットを買って入場するときはまずLINEを起動してください。この美術展の見どころが、ビデオやテキストガイドで自動的に配信されます!

そして最初に配信されるコンテンツが「皇帝ナポレオン1世より贈呈された教皇ピウス7世のティアラ」です。

そうです。フランス王室御用達、ショーメと言えばナポレオン。ショーメの創立は1780年。パリの中心部、ヴァンドーム広場に店舗を構えた最初の宝石店です。

ショーメの創立者、マリ=エティエンヌ・ニトは王妃マリー・アントワネットの宝石商として有名ですが、この美術展ではナポレオン一世のジュエラーとして、戴冠式の王座や剣など、全てショーメが手がけたところから始まっています。

ショーメのブランドシンボルである「ミツバチ」も、このナポレオン一世のケープを飾ったミツバチに由来しているのだとか。ちなみにこの美術展の音声ガイドを務めているのは、俳優の谷原章介さん桐谷美玲さん。

ティアラの隣に堂々と飾られたナポレオンの肖像画が谷原さんの顔とダブル……。どちらもイケメンです。

LINEに送られた説明によると、このティアラは、1804年、フランス皇帝の座に就いたナポレオンの戴冠式の主席である教皇へのプレゼントだそうです。

このティアラの上に乗っているエメラルドはどうみてもウズラの卵よりも大きなサイズ。さすがナポレオン、太っ腹ですね〜。

写真撮影は2箇所でOK!

LINEに送られる情報を横目で見ながら素晴らしい宝石の数々を見てまわります。この展示会の見どころは宝石だけではありません。ショーメのジュエリーに関わる有名人の写真や絵画も展示されています。(日本人もいますよ!)

犬を抱っこしたマリーローランサンの油絵の女性の胸に飾られたパールのネックレスも素敵。のど飴と同じくらいの大きさのダイヤモンドが3つも揺れている「フクシアのブローチ」や、パールとサファイヤがふんだんに使われた「ソートワール」。その中を素晴らしすぎて口を開けたまま移動する来場者の方々。

ガラス越しとは言え、こんな凄い宝石を15cmくらいの近距離から見られるのですから興奮します。まるで叶姉妹を初めて見た小学生男子になった気分です。本当に素晴らしい!!

撮影ポイント①「ティアラの間」

そして何と言ってもこの展示会、写真撮影が2箇所OKという嬉しいサービスが。最初の撮影スポットが、たくさんのティアラが飾られた「ティアラの間」です。

ナポレオンの最初の愛妻、ジョセフィーヌ皇妃をミューズとして敬意を評していたショーメは、どのジュエラーよりも多くのティアラを制作しています。その数およそ3,500点。

このティアラの間では、中でも最も美しい20点を展示。もうため息しかでません。。。皆さん無言でパシャパシャ写真を撮っていますがフラッシュはNG。ガードマンさんに注意されますから気をつけましょう。

撮影ポイント②「写真展示室」

皇妃マリー・ルイーズのゴシックスタイルのベルトアールデコのシガレットケースなどを見たところでちょっと座れる休憩スポットがあります。ここも写真撮影OK。

ここではショーメの代表作品の写真が大画面で展示されています。しばらく座って堪能してください。

美術展の見どころは?

ショーメの宝石の素晴らしさは、何と言っても卓越したデザインと色石の完璧な色合わせでしょう。

写真にあるブローチやリングに使われているカボションルビーは、どれも1ctは超えるであろう大粒の石。しかし全て同じピジョン・ブラッド。どれぐらいの年月をかけてこれだけのルビーの色と数を揃えたのか、考えただけで鼻血が出そうです。

宝石と映像を融合させた空間

この東京三菱一号美術館は、もともとは丸の内の最初の洋風貸事務所として使われていた建物。ですから美術展も小さな小部屋をいくつも通り抜ける形で作品を観てまわります。

この設計を利用して、ショーメの美術展は、宝石と映像を融合させて、観る人を夢心地にさせてくれる演出が。ただ宝石を観るだけでなく、ショーメの得意とする自然、花や鳥や昆虫をモチーフとしたジュエリーが、まるで命を吹き込まれたかのような空間で展示されています。

ショーメの代表作、ハチドリのブローチは、今にも飛んでいきそうな精巧な作り。

不死と復活のシンボルであるミツバチはフランス王国の最も古い象徴だそうですが、ショーメの自由な発想でカラーストーンを組み合わせて表現されています。

最後に

この『ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界』展は、9月17日(月)まで開催されています。(https://www.chaumet.com/jp

でも気をつけてください。

この美術展は、素晴らしい宝石の数々に目と口が開きっぱなしになります。観終わった後は瞳孔が乾いてパキパキになりますから、目薬を持って行った方が良いでしょう。

喉が渇いたら、近くのエシレのお店でバター以外にアイスやケーキも販売しています。夏休みのお土産にオススメです。

凄すぎるジュエリーの数々。これが全て自分のものだったら…….と妄想すると、脳内資産はざっと2兆円くらい?絶対に観て損はしません。

暑さを忘れる思い出作りに、今年の夏はぜひ『ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界』展にお出かけください!

*この記事の写真は撮影OKの場所の写真以外は購入した図録から撮影した写真を使っています。実物はもっと素敵なのでぜひ鑑賞してみてくださいね。

カラッツ編集部 監修