買取前にジュエリーをクリーニングすると高くなる?
ジュエリーを買取ってもらう前に、汚れを取っておくと買取額が高くなるのでしょうか。ダイヤモンドが汚れているから買取額が安くなるということはあるのでしょうか?
こちらでは、ジュエリーを正しい価格で査定してもらうために、汚れの付いたジュエリーの買取価格や、査定のポイントについてご説明していきます。
ポイント①査定額は汚れに関係ない!?
ジュエリーを査定に出す際に、汚れているとその分安く査定されるという話を聞きますが、それは正しくもあり、間違いでもあります。
重さだけが買取金額の基準となる貴金属(例えば、18金喜平ネックレスやインゴット)の場合は、汚れを査定の基準としないので、「汚れているから安くなる」と査定された場合は買取業者を疑った方が良いでしょう。
ですが、婚約指輪など、少し大きめの石のついたジュエリーは、あまりに汚れていると石の価値の判別が難しくなるため、査定価格が安くなる場合があります。
ダイヤモンドは汚れがひどいと、ぱっと見クラリティが数ランクさがることさえあるので注意が必要です。
ポイント②ジュエリーの正しい査定基準
ダイヤモンドのグレード
ダイヤモンドは4C(カット・カラット・クラリティ・カラー)を評価した国際基準でグレードが付けられます。表面が多少汚れているからと言って大きく影響が出るとは限りませんが、鑑定書がある場合は、必ず一緒に持っていくようにしましょう。
鑑定書があれば、汚れだけでグレードが落ちることはないので、低い評価をつけられる心配もないはずです。
ただし、長年の使用で目立つキズや欠けが生じた場合は、評価が下がることがありますので、日頃からキズがつかないよう気を付けて下さいね。
貴金属の純度
プラチナや金、銀などの貴金属は、純度によって評価が付けられます。金はK24が純度100%で、K18、K10といった具合に純度が下がるとそれに伴い査定額も下がります。
貴金属をジュエリーに加工するとき、純度100%であると軟らかいために耐久性がありません。そのため、ほかの素材を混ぜて純度を敢えて下げ、ジュエリーとしての強度を高めているのです。
貴金属の純度は刻印で確認できますが、刻印が無い場合は業者用の専門機器で鑑定します。
簡単に言うと、貴金属の純度が高いほど重量が重いので、価格が上がるという訳です。
市場相場
プラチナや金、ダイヤモンドには国際的な市場相場があるので、当日の価格をはっきりと確認することができます。この相場に、汚れている金は低価格になるという基準はありません。どんなに汚れていても金としての価値が付きます。ただし、金やプラチナは世界情勢や経済などによっても上下するので、相場をマメにチェックしておいて、なるべく価格が上昇しているときに売却するとお得だと思います。
ダイヤモンドも貴金属ほどではありませんが、やはり相場には経済や流行などの影響が反映されます。
買取店のウエブサイトでは貴金属やダイヤモンドの当日の買取価格がチェックできるツールが設定されているので、買取前の参考にしてみると良いでしょう。
ポイント③ブランドorノンブランド
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ジュエリーがブランド品であると、価値が変わってきます。ブランド品は、リユースアイテムの市場状況によって相場が決まるからです。特に人気のあるラインや限定販売品など、流行や需要の高いアイテムは高い価値が付きます。例えば、現在ブルガリのビーゼロワンが大人気!となれば、相場も上昇するということです。
ブランドジュエリーは買取時に箱やバッグ、品質保証書などの付属品があることも重要で、ジュエリーにキズや欠けがあると買取額に影響します。
ノンブランドの場合は、付属品やキズや汚れは買取額に特に影響しません。ポイント②で説明した通り、貴金属や宝石として純度やグレードを鑑定して、当日の相場で査定額を出します。
まとめ
貴金属(18金の喜平ネックレスや24金のコイン)は買取前にクリーニングをしても査定額に変わりはありません。査定額は貴金属の純度やダイヤモンドのグレードを鑑定して、相場に合った買取額を出すからです。一方で、婚約指輪などの少し大きめ石のついたジュエリーは査定額が下がる可能性があります。
貴金属は「汚れているから安く買取る」といった言葉には騙されないように注意しましょう。
悪徳買取店を見分けるための魔法の呪文があるという面白い記事もこちらにあります。
貴金属買取ですぐに使える裏ワザを紹介していますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
▶金や宝石を売る前に|プロに教えてもらった【悪徳買取店】の1番カンタンな見分け方
できれば、多くの買取店を回って査定額を比較するのが一番ですが、時間がない方などは、お店を回る前にRECARAT NOWのアプリなどを利用して手軽に査定額を調査しておくと、一つの基準として交渉の材料にもすることができ、とっても心強いですよ!
カラッツ編集部 監修