様々な色や輝きで楽しませてくれる宝石ですが、光の種類によって違った色を見せてくれる、カラーチェンジ効果のある宝石を知っていますか?
私がカラーチェンジする宝石の存在を知ったのは、アレキサンドライトがきっかけでした。
アレキサンドライトは、日中太陽の光の下ではグリーンカラー、夜、ろうそくの光の下ではパープルカラーに変化するとても幻想的で人気が高い宝石です。
正直、初めて目にしたときはその色の変化に「まるで魔法みたいだ!」と思ったものです。
このような色の変化が楽しめる宝石は、アレキサンドライト以外にもいくつか存在します。
今回はそんなカラーチェンジが楽しめる宝石をご紹介していこうと思います!
アレキサンドライト
太陽の光や蛍光灯の光の下ではグリーンや青緑、ろうそくの光や白熱電球の下ではパープルや赤紫に変化するアレキサンドライト。
その色の変化はエメラルドやサファイアから、ルビーやアメジストのように変化するといわれる程美しく、魅力あふれる希少性の高い宝石です。
カラーチェンジ効果が楽しめる宝石の中でも、最も変化が大きく最も美しく、希少価値が高いといわれています。
色の変化が楽しいのでアレキサンドライトが入荷されると、ペンライトを当てて何度か変化を確認してしまう程です(笑)
ハイクオリティなものほど、はっきりとカラーチェンジが楽しめるのも特徴的です。
太陽光の下とろうそくの炎の下とで劇的に変化することから、昼会ではグリーンの宝石、夜会ではパープルの宝石として違った顔をみせてくれると表されるアレキサンドライト。
魅力的に見られたい場にぴったりの宝石といえますね。
光の違いでカラーチェンジする最も有名な宝石であることから、カラーチェンジする効果を「アレキサンドライト効果」ということもあります。
カラーチェンジガーネット
太陽の光や蛍光灯の光の下ではグリーンやブルーグレー、ブラウン、ろうそくの光や白熱電球の下ではパープルやレッド、ピンクに変化するカラーチェンジガーネット。
アレキサンドライトと色の変化が似ている為「アレキタイプガーネット」と呼ばれるものもあります。
アレキサンドライトと比べると、大粒のものが多いのが特徴で「カラーチェンジが楽しめる大粒の宝石」を探しているならカラーチェンジガーネットがおすすめです。
しかも、カラーチェンジガーネットはアレキサンドライトに比べて比較的安価に手に入るものが多いです。
そもそもカラーチェンジを楽しむにはある程度の大きさが必要なのですが、満足なカラーチェンジ効果が楽しめるアレキサンドライトを探すとなると、探す苦労もお金も、結構掛かり大変です。
カラーチェンジガーネットもそこそこ希少ではありますが、アレキサンドライトに比べれば、大粒のものが比較的気軽に手に入りやすいといった利点があります。
ただ、「ベキリーブルーガーネット」と呼ばれる深いブルーのカラーチェンジガーネットがあり、こちらは希少。
その分価値高く扱われることも多いですが、ブルー系の色がないとされていたガーネットの中で色合いも珍しく希少性も高いのでコレクター人気も高い種類です。
カラーチェンジサファイア
ブルーの宝石というイメージの強いサファイアですが、実は色んな色があるというのは既にご存知の方も多いかと思います。
そして更にカラーチェンジが楽しめるものもあり、それらはカラーチェンジサファイアと呼ばれています。
主に太陽光の下ではブルー、白熱灯の下ではバイオレットからパープルに、他のカラーチェンジする宝石と同じく光源によって色の変化が見られます。
中にはグリーンからブラウンやパープルに変化するものもあります。
アレキサンドライトよりも産出量も多いことから購入しやすい傾向にある宝石ではないかと思います。
今回ご紹介するカラーチェンジする宝石の中で最もモース硬度が高く、気兼ねなく日常生活で身に着けられるのも嬉しいですね!
サファイアらしい美しいブルーが楽しめる上カラーチェンジも楽しめる、といった一粒で二度おいしい的な要素をもった宝石といえるかも…?
カラーチェンジフローライト
フローライトはブラックライトを当てると蛍光するものが多いとされる宝石ですが、それとは違い、太陽光や蛍光灯の下ではブルー、白熱灯やろうそくの光の下ではピンクやパープル、バイオレットに変化する種類があり、それらをカラーチェンジフローライトとして取り扱います。
カラーチェンジサファイアと色の変化は似ている気がしますが、カラーチェンジフローライトの方が若干鮮やかな印象を受けます。
フローライト自体の産出量は少ない方ではありませんが、カラーチェンジフローライトは産出量の低さから希少石として扱われます。
モース硬度が4であることに加え、一定方向の衝撃に弱い劈開(へきかい)が 4方向に完全 で非常にデリケートな宝石。
ジュエリーに加工されるより観賞用にカットされたものの方が多い印象です。
ダイアスポア
透明度の高いものが少なく、ファセットカットされるもの自体稀な印象のあるダイアスポアですが、ダイアスポアの中にも光源を変えるとカラーチェンジするものがあります。
昼光下では無色透明、ブラウン系からブラウンがかった淡いグリーン、白熱灯下では淡いレッドから落ち着いたピンクに変化します。
モース硬度は6.5-7あり、ガーネットと同じくらいでジュエリーとしても扱いやすいのでお勧めです。
希少石として扱われているので、安定した量で市場に出回らないダイアスポアですが、個性的なカラーチェンジする宝石を探してる方におすすめしたいです!
最後に
今回は光の種類で違った色を楽しむことが出来る、カラーチェンジする宝石たちをご紹介しました。
カラーチェンジする宝石は、レアストーンも多く、コレクターアイテムとして人気の高いものも多い気がします。
一つの色だけでも十分美しい宝石なのに、二つの色が楽しめるなんて贅沢ですよね☆
赤系のカラーチェンジ用ペンライトがあると色の変化が見えやすく、より楽しめると思いますよ♪
直接目にする機会があったら、是非ペンライトを使って色の変化を見て下さい。
きっとあなたも魅了されてしまうはずです・・・!
カラッツ編集部 監修