初めて通販で宝石ルースを買うとき気をつけたい3つのこと!

宝石 通販

インターネットで買い物をすることは、もはや当たり前の世の中。

特に、新型コロナウィルスが蔓延し、思うように外出できない日々が続いたことで、より広く活用されるようになりましたよね。

宝石もそのひとつで、以前よりオンラインショップの数も増えている気がします。

しかし食品や生活雑貨に比べ、宝石を通販で買うことに抵抗を感じる人はまだ多いのではないでしょうか

かくいう私も、初めて通販で宝石を買ったときは、決断までに随分時間がかかりました。

しかし、一度利用してからは、あの不安は何だったのかと思うほど抵抗感も自然に消え、今では暇さえあれば通販サイトを覗き、キラキラを楽しんでいます

近頃は常設店舗を持たないお店も多く、特に地方在住者にとってネット通販はとても便利!選択肢の幅を何倍にも広げてくれます。

ということで今回は、通販で宝石を買ってみたいけれど、なかなか一歩を踏み出せない!というアナタへ。

お店の選び方や見るべきポイント、注意点など、私の経験を踏まえてお話していこうと思います

大きなポイントとしては、

・いろいろなショップのサイトを見てみよう!
・鑑別書やソーティングがついているかを確認しよう!
・お店の信頼性をチェックしよう!

の3つです。
それでは順番に見ていきましょう♪

1.いろいろなショップのサイトを見てみよう!

女性 スマホ

まず最初に、「いろいろなショップを見てみよう!」からお話していきますね。

見るポイントその① 価格相場

プライス 価格

複数のサイトを見比べることが大切である理由のひとつは「価格相場を知ることができる」です

いざ宝石を買おうと思っても、自分の欲しい宝石が大体幾ら位で買えるものなのか、最初は相場がよく分からないという人も多いと思います。

小さな雑貨屋さんから有名ブランドまで宝石を取り扱うお店は多く、宝石によっては値段もマチマチ。何を基準にすれば良いのか正直分かりづらいというのが本音でしょう。

相場が分からないが故に、無駄に高い買い物をしてしまわないか不安になり、なかなか一歩を踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。

なので、まずは幾つかのサイトを見比べてみて、大体の相場感をつかむことがとても大切なのです

ただ、その時注意すべきは「宝石の価値は一定ではない」ということ

宝石

例えば色石の場合、その価値は主に「色の濃さ」「透明度」「大きさ」「カットの美しさ」の総合評価で決まります。

同じくらいの大きさでも、色や濃淡、透明度が違えば、価格は変わります。逆に、色合いや透明度が似ていても、大きいものの方が高くなるため、単純比較というのが難しいのが宝石です。

なるべくサイズ、色合い、透明度、カットなどの条件が近いもので見比べるようにしましょう。

色々なサイトを見比べた結果、他に比べて高すぎたり安すぎたりするお店は、少し注意をもって見る必要があります。

もちろん、価格だけですべてが判断できるわけではありませんので、あくまで判断材料のひとつと考えておいてくださいね。

見るポイント② 口コミ

口コミ

ふたつ目のポイントは、口コミを見ること。

実際にそのお店で買った人の反応を集めることで、満足度の高さを確認できます。

ただ、世の中にはさまざまな形態のお店があり、レビューや口コミがサイト内にある場合とない場合があります。

そんなとき参考にしやすいのが、SNSです。

お店の名前やハッシュタグなどで検索すると、過去に利用した人の生の声を簡単に集めることができます。

ちなみに私は、X(旧Twitter)を使って情報を集めることが多いです。

お店の人が撮影したものとは違う、一般の人が撮った宝石の写真も見ることができるので、自分が欲しいと思った宝石の、実際に手に取ったときの印象なども知れて、おすすめですよ。

もちろん、X(旧Twitter)以外のSNSにも利点や良さはあります。

使い慣れている方が検索しやすかったり使い勝手の良さなどもあると思いますので、なんでも良いので、まずは情報収集から始めてみたらいかがでしょうか。

ライブ配信もオススメ

最近ではライブ配信を行っているお店も多いです。

配信アプリやツールもSNSの一種ですから、これらを活用することもオススメです。

ライブ配信ではコメントを通して、お店の人とリアルタイムでやりとりができます。

例えば、キズや欠け、インクルージョンの有無などを聞いたり、見たい角度で写してもらうようお願いをしたり、欲しい情報を直接リクエストできるのが大きな利点です。

ほかのお客さんの反応が見られるのもポイントで、自分では気が付かなかった観点の話が聞けたり、より多くの情報を得ることができるのもライブならではだと思います。

私もよく、いろいろなお店のライブ配信、見ていますよ♪

見るポイント③ 写真

写真 カメラ

ネット通販で宝石を買うにあたって、写真は最も重要な情報源です。

当たり前のことですが、ネット通販では実物を見て買うことはできません。

写真だけで全てを判断しなくてはならないため、より多くの情報を写真から得る必要があるのです

いろいろな角度からの写真が掲載されていたり、写真の枚数が充実している方が得られる情報は多いですよ。

とは言え、ただ見てるだけでは重要なポイントを見落としかねないため、写真を見る時のポイントをご紹介しますね!

キズや欠けの有無と位置

キズや欠けなどがあると、価値に影響を与えやすいです。

また、ジュエリーに加工する際、割れるリスクを高める原因にもなりえます

将来的にジュエリーに仕立てたい場合は特に、場所や大きさ、入り方などをチェックし、心配な場合は、購入前にショップに相談してみると良いですよ。

ただ、位置や大きさなどによっては、ジュエリーにした時、地金で隠せて気にならなくなるというケースもあります。

キズや欠けがあることで価格が下がることも多いため、相場より安く手に入れられるというメリットにもなりえるのですね。

見た目の問題だけでなく、メリットにもデメリットにも通じる重要な部分だったりしますので、きちんとチェックしましょう。

インクルージョン

インクルージョンも位置や色合いによっては、透明度や外観に影響を及ぼすことがあります。

入ることによって価値や個性を強めるものもあるため、一概には言いきれませんが、一般的には価値を下げるものが多いです。

価値や外観を気にして選びたい場合は、なるべくインクルージョンが入っていないものや目立たないものを選ぶと良いでしょう

ただ、最近はインクルージョンを好むコレクターの方も増えています。それを個性や面白みと感じてのことですね。

そういう方たちにとっては、「自分好みの入り方をしているか?」が重要です。

思わずルーペで覗きこみたくなるようなものを探すため、特に念入りにチェックする人もいるようですよ。

いろいろな角度から見る

キズ欠けの位置や、インクルージョンの入り方などを細かく知るためには、いろいろな角度から撮った写真があった方がより分かりやすいです。

ない場合はショップに一度相談してみましょう。

もし嫌がられたり、対応が悪い場合は、お店側にとって都合の悪いことを隠している可能性もあるため、購入を見送っても良いと思います。

気をつけたい写真のパターン

たとえ写真が多く載っていても、実物と違っていては意味がありません

「こういう写真に注意!」というパターンも、紹介しておきますね。

・画像修正をしている(どの宝石もインクルージョンやキズなどが全くなかったり、キレイに写り過ぎている感があるなど)
・画像が暗すぎる
・画像が明るすぎる

上記のような写真の場合、「実際に手元に届いたとき、全然イメージが違った!」なんてことになりかねません

実物の色あいや輝きを、いかに写真から読み取れるかがポイントなんですね。

2.鑑別書やソーティングがついているかを確認しよう!

宝石 鑑定書

鑑別書とは、石の名前や大きさ・カットの種類・処理の有無など、その石の情報が詳しく書かれている、いわば証明書のようなものです

天然石か合成石かの違いも書かれます。

世の中には、合成石や人造石、価値を下げる処理をしているものや実際と違う石として流通しているものもあります。

高価なものを購入する際は特に、信頼のおける鑑別機関の鑑別書やソーティングがついているものを選ぶと、より安心できます

ソーティングとは、鑑別書より簡易な形で情報が載せられているものです

最初から付属していなくても、オプションとして依頼できるショップもありますから、そういうところを選ぶのもおすすめですよ。

ただし、宝石の価格によっては鑑別代の方が高くなるケースもありますのでご注意くださいね。

宝石鑑別書

鑑別書・鑑定書の料金と特徴は?プロ厳選”5つの宝石鑑別機関”

気をつけたい鑑別書のパターン

大変残念なことに、鑑別書がついているから絶対に安心ね!……とも言いきれないのが現状です。

なぜなら、中には信頼できない鑑別書やソーティングもあるからです

具体例を挙げると、

・実在しない鑑別機関の鑑別書だった
・鑑別書に記されている石と実物の宝石が違った
・鑑別書が手書きだった

などです。

そんなバカな、と思われるかもしれませんが、すべて事実としてあったと言いますから、油断は禁物です!

3.お店の信頼性をチェックしよう!

チェックリスト

「お店自体が信頼できるか」も、ネット通販を利用する上では大変重要です。

お店の信頼性チェックが重要な理由

実店舗の場合、場所を借りたり内装を整えたり、お店を出すだけでもそれなりの資金や準備が必要になります。

しかしオンラインショップの場合、それに比べるとはるかに簡単にお店を持つことができます。

そのため、そもそも実体のない会社や詐欺まがいの会社が存在するのも事実

だからこそ事前チェックが重要なのです

「運営会社の情報がきちんと書かれている」「実在する住所が記載されている」などのポイントに注意して、まずは会社情報を確認してみてくださいね。

また、少し別の観点になりますが、宝石の知識が大きくズレていないかもショップの信頼性をつかむ上で大切なポイントだと思います。

細かい知識まで求めてしまうと厳しいかもしれませんが、私がこれまで見た「これはちょっと……」と思った例に、「カラーチェンジと蛍光を取り違えて説明している」というお店がありました。

ブラックライトなどを使って、紫外線を照射すると蛍光色を発するのが「蛍光性」。太陽光や蛍光灯と、白熱灯で宝石の色が変化するのが「カラーチェンジ効果(変色効果)」です。にも関わらず、ブラックライトを当ててカラーチェンジとうたっているお店があったのです。。

欲しいな、と思っている宝石の、最低限の知識や情報を知っておくことで、間違った説明や的はずれな写真に気がつける場合もあります。

こんなご時世ですし、自分を守るためにもある程度の知識は身につけておいて損はないと私は思います。

番外編:事前に情報を知っておくことも大切

宝石 観察 虫眼鏡

前述の内容とも重複しますが、残念なことに「偽物」と呼ばざるを得ない宝石が流通しているのも事実です

そういったものを避けるためにも、知識を身につけておくことは大切です。

「偽物」と呼ばれる宝石として分かりやすいものの例としては、「明らかに色が不自然」「欠けやキズの部分から元の石の色を確認できる」といったものがあります。

素人がインターネット上の写真や情報だけで完璧に判断できるほど、簡単に見分けられるものばかりではありませんが、中には分かりやすいものもありますので、簡単にご紹介しますね。

注意したい偽物のパターン

【1.ダブレット】

「張り合わせ」とも呼ばれ、英字表記すると「doublet」です。

「ダブル」が語源で、その名前の通り「2つのものを貼り合わせたもの」です。

写真でも貼り合わせの部分が見えるものがありますので、側面を注意して見てみてください

ダブレットに関する詳しい記事はこちら

「ダブレット(張り合わせ)」宝石ってどんなもの?価値が100分の1の偽物って本当?

【2.コーティング】

宝石の表面や裏面を、塗料などで着色したもの。着色コーティング処理と呼ばれることもあります。

樹脂や金属酸化物膜などが用いられます。

こちらも写真を拡大したとき、表面に色の剥がれなどが見られる場合があります

コーティング処理に関する詳しい記事はこちら

着色コーティング処理で別石とされた宝石たち

【3.ガラス】

ガラスで作られたものの他に、「ガラス含浸処理」が行われているものもあります

気泡など、ガラス特有のインクルージョンが確認できる場合があります

これらはすべて、明記されて販売され、消費者が理解・納得した上で購入するのであれば全く問題ありません。

本来は、稀少過ぎて手に入れられない色合いの宝石や、天然には存在しない色を楽しむための技術である、ということも覚えておきましょう。

偽物として出回りやすい宝石について詳しくはこちらの記事でもご紹介しています。

偽物として売られている宝石たちとその見分け方

最後に

宝石 通販

ネット通販で宝石を買うにあたって、どんなお店なら安心できるか、目安になるのはどんな情報か、お伝えしました。

消費者側も、購入に踏み切る前に知っておいた方が良いことが色々あります

お店選びはもちろんですが、宝石に関する知識もある程度はあった方が安心できると思います

とは言え、知識をつけるにしても判断するにしても、限界はあります。

「欲しい気持ち」と「安心」の、どちらを優先するのかをはっきりさせておくことも大切かもしれませんね。

「いきなり買うのは不安!」「でも宝石が欲しい!」と、相反するどちらも妥協できない場合は、プレゼント企画に応募してみるという方法もありますよ。

ライブ配信やSNSなどでプレゼント企画を行っているお店が沢山あるので、まずはそこから始めてみても良いと思います♪

カラッツ編集部 監修