春は自然の彩りが豊かになる季節ですよね。
分厚いコートを脱ぎ、少しオシャレをしたくなり始める季節でもある気がします。
せっかくですから、優しい色合いに染まる春の景色に似合う宝石を身に着けてみませんか?
季節をもっと楽しむことが出来るかも・・・?
今回は、春をイメージさせる優しい色合いの宝石を10種類ご紹介したいと思います!
ローズクォーツ
ローズクォーツとは、淡いピンクカラーのクォーツのこと。
和名を紅石英、紅水晶、バラ石英と言います。
多くは半透明で白っぽく濁っていますが、稀に透明度の高いものが産出されることもあるそうです。
パワーストーンでも人気なので、比較的知名度が高い宝石ではないでしょうか。
モース硬度は7。
長時間紫外線にさらすと退色してしまうことがあるといわれますので、念のため直射日光の当たらない場所で保管した方が良いかもしれませんね。
優しく愛らしい色合いは、上品でロマンティック。
ふんわり優しい雰囲気を醸し出してくれるハズです♪
クンツァイト
キラキラと優しい光を放つ、ライラックピンクの宝石クンツァイト。
和名をリシア輝石と言います。
カッター泣かせの宝石 として有名な宝石で、劈開(へきかい)と呼ばれる性質をもつため、強い衝撃で欠けてしまう恐れがあります。
モース硬度は6.5~7。
こちらも紫外線に長時間当てると退色することがあるといわれています。
保管する際には、直射日光の当たらない暗所にて保管することをオススメします。
女性らしい印象を受けるライラックピンクからは、愛らしさだけでなく気品も感じさせます。
透け感のある薄い生地にも馴染んで、春の装いをきっと引き立ててくれるでしょう。
モルガナイト
優しく淡い透明感のあるピンクの宝石、モルガナイト。
鉱物としてはエメラルドやアクアマリンと同じベリルに属します。
和名はモルガン石。
ほんのりと色付いたピンクカラーにどことなくはかない魅力を感じるのは私だけでしょうか。
モース硬度は7.5から8。
上品で優しい色合いのものも多いため装いを選ばない気がします。
パステルカラーの多い春の装いに自然に馴染んでくれるのではないでしょうか。
ピンクダイヤモンド
ダイヤモンドというとクリアカラーという印象が強いですが、実は色んな色があります。
そして透明なダイヤモンドよりも希少で高価なものが多いといわれるピンクダイヤモンド。
ファンシーカラーダイヤモンドの中でも人気が高いですね。
パープルがかった濃いピンクや淡い桜色など、濃淡もさまざまあり、ブラウンみのない、純粋なピンク色で濃いほどに価値が高くなります。
モース硬度は10。
放射線照射などで人工的に色を変えたものもあり、天然のピンクダイヤモンドに比べるとお値打ちに手に入れることができます。
もし未処理のものにこだわりたい場合は信頼のおける鑑別機関の鑑定書やソーティングの付いたものを購入されることをオススメします。
宝石の王様といわれるダイヤモンドのピンクカラー。品格も別格です。
優しい春の日差しの中でより美しくキラキラ輝いてくれるでしょう。
バイカラートルマリン
トルマリンの中でも一つの結晶内に2色確認出来る、バイカラートルマリン。
ピンクとグリーン、ピンクとブルーなどが多い印象ですが、他の組み合わせも色々あります。
自然が生み出したとは思えない不思議な魅力をもつ宝石です。
色合いが濃く、2色がはっきりと分かれているものほど、高く評価されるといいます。
バイカラートルマリンは加熱をするとひび割れてしまう性質があり、未処理のものも多いといわれています。
モース硬度は7。
ボタニカルな色合いが、まさに春の息吹を感じさせる宝石。
白いブラウスの上に身に着けたら、装いのアクセントとなりオシャレ感をアップしてくれそうです♪
ヘリオドール
黄緑色の宝石、ヘリオドール。
エメラルドやアクアマリン、モルガナイトと同じ鉱物ベリルの一種です。
和名は緑柱石。
昔はイエロー系のベリルは全てヘリオドールと呼んでいたこともあるそうですが、今では黄緑色をヘリオドール、黄色をイエローベリル、黄金色をゴールデンベリルと色彩によって呼び分けられています。
モース硬度は7.5。
放射線照射をして人工的に黄緑色を濃くしたものもあるそうです。
ヘリオドールの名前の意味は太陽、春の日差しのようにキラキラ輝いてくれるハズ☆
ペリドット
オリーブの実に近いグリーンカラーの宝石、ペリドット。
歴史のある宝石で、3500年以上も前から産出されていたといわれています。
和名は橄欖石(かんらんせき)。
溶岩に運ばれ地表に出ることで急激に冷やされ小さな粒に砕けるので、大粒なものは少ないとされています。
透明度が高く、ブラウンみのない純粋なグリーンカラーほど高く評価されます。
モース硬度は6.5~7。
強い衝撃を受けると割れてしまう性質である劈開(へきかい) があるので、落とすなどの強い衝撃を与えないよう注意してくださいね。
新芽のような明るいグリーンが春らしい装いにきっと似合う宝石だと思います♪
デマントイドガーネット
デマントイドガーネットはグリーンのガーネットです。
ガーネットの中で最も希少だといわれている種類です。
デマントイドガーネットは、馬のしっぽがなびいているかのように見えるホーステールインクルージョンが入っていると価値が上がります。
デマントイドと同じく人気が高い、グリーンのガーネットにツァボライトと呼ばれるものがあります。
両者は種類と色の起因が異なり、魅力も異なります。
デマントイドガーネットのモース硬度は6.5~7。
鮮やかなグリーンからは生き生きとした生命力を感じます。
まさに生命が多く生まれる春にぴったり♪
優しい色合いの装いに、鮮やかなグリーンカラーのデマントイドでアクセントにしてみては?
桜石
石の断面に桜の模様が表れる、桜石。
日本でのみ産出するといわれる、珍しい石です。
雲母と緑泥石の混合物で、アイオライトが風化して生まれるといわれています。
まるで桜が化石になったような、自然に出来たとは思えない愛らしさがあります。
京都の桜天神境内にある桜石は天然記念物に指定され採取禁止になっているため、現在販売されているのは禁止される前の在庫分のみです。
モース硬度は4.5~5。
日本で春といえば桜。
名前はもちろん、優しいピンクの色合いがまさに春らしい石ではないでしょうか?
カンテラオパール
遊色効果のあるオパールを母岩ごとカットし研磨した、カンテラオパール。
和名は蛋白石(たんぱくせき)。
多くは卵のようなシルエットに研磨されます。
母岩部分が卵の殻のようで、オパールが中から覗くように見える、とても可愛らしい宝石です。
モース硬度は6。
春といえば、イースター。
イースターといえばイースターエッグです。
宝飾品の世界でもインペリアル・イースター・エッグとして愛されるモチーフです。
可愛らしいカンテラオパールで、人とはちょっと違う、春のオシャレを楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後に
春の雰囲気に似合う宝石を10種類、ご紹介しました。
優しいパステルカラーのお洋服をさらに魅力的にしてくれるであろう宝石たちばかりだと思います。
春はオシャレも楽しい季節です。
彩り豊かな季節にキラキラな宝石で着飾って出掛けてみてはいかがでしょうか。
カラッツ編集部 監修