販売員としてジュエリーショップで働いている今でも、私は他のお店に宝石を見に行ったり気に入ったものがあれば買ったりもします。
販売員になる前から、もともと家族の影響で宝石が大好きで、母と二人でよくショッピングに出かけていました。
ジュエリーは生活必需品ではありませんし、洋服や化粧品のように頻繁に買わないため敷居が高いと感じる方も少なくないかもしれません。
正直私自身、入りづらいと感じたり、店員さんの対応や扱っているジュエリーの品質に疑問を覚える宝石店も実際ありました。
そこでこちらでは、販売員としての立場とジュエリー好きの客としての立場の両方から見た、私なりの良い宝石店の見分け方をご紹介できればと思います。
目次
良い宝石店とは?良い宝石店の特徴
値段の安さや割引率を一番の売りにしていない
ジュエリーで質が良いものの場合、ある程度のコストがかかるのは仕方ないことです。
質が良い品を扱っていて、商品に自信がある場合は、値段の安さを売りにはしないはずだと思います。
いつ行っても「定価より●●%OFF!」という札などがある宝石店は、私はあまり信用できないと思っています。
商品のラインナップがよく変わっているか
一つの宝石店に何度か通ってみないとわからないことですが、商品の品揃えが行く度に変わっている宝石店は、私は「良い宝石店」だと思います。
(その宝石店の定番ラインや、人気商品がいつ行ってもある、というのとは別です。)
新しいものをたくさん仕入れているということは、それだけ商品がよく売れているということですし、よく売れる宝石店には、自然と良い品が集まって来るように思います。
また、季節感のある品ぞろえをしているのも良い宝石店の条件です。いつもお客様を飽きさせないように、ということを考えている証拠だと思うからです。
安すぎる素材を使っていない
実際にいくつか商品を手に取ってみないとわかりませんが、ほとんどがK10やシルバーを使ったものばかりだと、個人的にはあまり良い宝石店とは言えない気がします。
これはあくまで「良い宝石店」かどうかの基準であって、ジュエリーというよりもう少し気軽につけられる「アクセサリー」をメインで取り扱っている宝石店であれば、素材がK10やシルバーでも全く問題ないと思います。
そもそも良い石にはそれに見合ったカットが施され、石をさらに引き立てるようなPt900やK18といった枠がつけられやすいです。
なので、素材や枠のデザイン、加工などがしっかりしているものは、石の質も良いことが多く、買ってからも長くお付き合いできるジュエリーである確率が高いように思うのです。
鑑別書や鑑定書の有無
鑑別書か鑑定書がついているか、ct数などが明記されているかも大切です。
質が良いものであれば、そのことをはっきりと示したほうが、宝石店にとってもお客様にとってもメリットがあるからです。
良い販売員の特徴
良い宝石店であっても、販売員の感じが悪いと少し勿体ない気がしますよね。
そこで、良い販売員とはどんな販売員か、についてもお話したいと思います。
押し売りしない
基本中の基本ですが、ジュエリーのような高価な商材ですと、普通のお客様は来るたびに買う、ということは少ないと思います。
良い宝石店の販売員は、宝石を売るよりまず、お客様と良い人間関係を築いて信頼してもらうことを意識できる方だと思います。
買ってほしい、という点のみに重きを置いてただひたすら商品を勧める販売員ではなく、お客様が何を探しているのかを敏感に察知したり、買う買わないにかかわらず、質問や疑問に対して親切に教えてくれる販売員が良いですよね。
宝石に詳しいか
宝石鑑定士や、ジュエリーコーディネーターの資格を持っている販売員がいるのは、安心できる一要素だと思います。
資格だけにこだわらず、石の種類や産地などの深い知識をもっているか、今のトレンドに詳しいかなど、少しお話ししてみると良いかもしれません。
その他
業界にかかわらず、基本的なことですが、言葉遣いや身だしなみがきちんとしているかどうかも重要だと思います。それはやはりお客様に対する最低限の礼儀と誠意だと思うからです。
また、販売員が身に着けているジュエリーが自分の好みやセンスと合っていたら、ベストではないかと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。
私の個人的な経験からの「良い宝石店」と「良い宝石店販売員」の特徴についてご紹介いたしました。
個人的な意見も強いためこれが絶対とは言い切れませんが、一つの参考にして頂けたら幸いです。
カラッツ編集部 監修