この宝石は本物?リフォームするか迷ったときの解決方法

アンティークジュエリー

おばあちゃんから貰ったこの指輪、なんだかとっても古めかしいけど、「これは高かったのよ、大事にしてね。」と言われたし……。

宝石のリフォーム。その宝石がリフォームするほど価値があるのか、またどれくらい費用がかかるのか、知りたいですよね。

大切な思い出。形見の宝石をずっと大切にしたい。そのためのリフォームに必要な知識と方法をご紹介します。

まずは鑑別を取ってみるのもアリ

「この形見に貰った指輪、ずっと大切にしたいから自分の指に合うサイズに変えたい。」
そういうリフォームなら簡単です。業者に依頼してもサイズ直しと新品仕上げ程度で済みます。
費用も時間もそれほどかからないでしょう。お店にも依ると思いますが、予算は大体1万円未満で済むのではないでしょうか。

しかし
指輪の石だけ外してネックレスに替えたい」
18金からプラチナに変えて全く新しいデザインに作り変えたい」
という大掛かりなリフォームを考えているなら、ちょっと考えた方が良いでしょう。

「思い出が大事。宝石が本物でも偽物でも構わない」という場合を除いて、高いお金を払ってリフォームするならば、まずはその宝石が本物か偽物か、鑑別書を取ってみても良いのではないでしょうか。

お知り合いが居れば、顔見知りの宝石店に依頼するのも良いですし、なければカラッツのアプリでも簡単に査定できますので活用頂いても良いかと思います。

「果たしてその宝石、本物ですか?」

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「あなたが大切にしているその宝石、本物の宝石ですか?」

海外の宝石店で購入したものの中には、本物の宝石ではない石を使用していることもあります。

例えば昔、中国に旅行した時に購入したという「ヒスイ」のネックレス。
ヒスイと一口に言っても、ヒスイにはネフライトとジェダイドという2種類の鉱物があり、一般的に宝石と認められているのはジェダイドのみです。

台湾ヒスイ」などの名称で外国で売られているものを購入した場合、「ネフライト」の可能性があります。

また、素材は18金やプラチナでも、石は合成石、という場合も多いのです。
特に海外の商品では、日本では「処理石」と呼ばれる宝石を「天然の宝石」とだけ言って販売されていることもありますが、価値が大きく違うこともありますので注意が必要です。

リフォームする前に下取り査定してもらう

昔の宝石。デザインが古くてもう使わない。でも捨てるわけにもいかないし……。という場合、リフォームではなく「売ってしまう」という選択肢もあります。

宝石の価値は古くても新しくても関係ありません。大切なのは石の価値プラス素材の相場価格。そして宝石の素材に使われている金・プラチナは日々価格が上下しています。

このままでは使えないからリフォームするか、と単純に考える前に、その品物を下取りに出して新しい商品を購入する、という方法も考えてみてはいかがでしょうか。

特に金の値段は現在とても値上がりしていますから、昔安く買った商品なら、下取りに出した方が得をするということもあるはずです。

リフォームするならココをチェック!

それでもやっぱりリフォームしたい、と決意したら、今度はリフォームをどこに頼むかが重要になってきます。
デパートの宝石売り場、近所の宝石店、ネットサイトで見つけたお店など、選択肢は様々ですよね。

どこにリフォームを頼むにせよ、大事な宝石を一定の期間預けることになります。あまり無いとは思いますが、万が一石をすり替えられたり、破損されてしまった場合を想定して、写真を撮っておくと良いでしょう。

指輪にしても、ネックレスにしても、本物の宝石なら石の大きさ(カラット数)が刻印されていることが多いので、その石目(カラット数)もメモしておきましょう。

ダイヤモンドなどは、すり替えられても見た目が全くわからない合成石が出回っています。安心してリフォームしてもらうために、そのお店の信用度をチェックすることも大切です。

また宝石をリフォームする時は、エメラルドやオパールなど硬度が低い石は取り外す時に石が破損しやすいので注意が必要です。細かい相談も気軽にできて、「信用できる」と感じられるお店を選ぶと良いかもしれませんね。

最後に

大事な宝石をリフォームする時。石の価格よりも思い出の方が大切、という方は良いのですが、リフォーム代が新品を買った方が安い、というぐらいの値段になることもあります。リフォームする時は数社から見積もりを取ることも大切です。

宝石は一生の財産。じっくりと検討してくださいね。

カラッツ編集部 監修