琥珀(アンバー)は、大昔の時代に樹木から流れ出た樹脂が化石化したものです。
映画「ジュラシック・パーク」で取り上げられた後、一気にその知名度が上昇したようです。この映画で興味をもたれた方も多いかもしれませんね。
映画で登場したものと同様の「蚊入りの琥珀」をはじめ、虫や爬虫類、鳥などが閉じ込められたものも存在します。
幾千万年以上も前に形成され、地球の長い歴史とロマンを感じることができる「琥珀の魅力」について、たっぷりとお伝えしていきます。
目次
琥珀(アンバー)とは
琥珀(アンバー)は、太古の時代に樹木から分泌した樹液が固まり樹脂となって地層に埋もれ、その後化石化したものです。
主に数億年~数千万年前の樹脂が硬化したものだと考えられており、現在知られている最古のものは、3億6500万年前のものだそうです。
地層に埋もれたままのものもあれば、地層が崩壊し海に流され、流れ着いた海岸で発見されるものもあります。
地層に埋もれているものはピットアンバー(Pit amber)、海に流され海岸などから発見されるものはシーアンバー(Sea amber)と呼ばれます。
琥珀の内部には様々な模様が見られますが、これは化石化する際に閉じ込められた空気によるものと考えられています。
また、樹液と一緒に閉じ込められた昆虫や植物を内包する場合もあります。
特に虫などが含有されている「虫入り琥珀」は、コレクターに高く評価されています。
色は薄いレモン色から濃いコニャック色までさまざまで、ブラックライトを当てると多くは蛍光します。
紀元前3700年頃エストニアで作られた琥珀のビーズや宝飾品が発見されるなど歴史は長く、バルト海沿岸は数千年に渡る主要産地として知られています。
火を付けると燃焼し香りを放つことや、こすると静電気を放つという性質をもちます。
鉱物としての基本情報
英名 | Amber |
和名 | 琥珀(こはく) |
鉱物名 | 琥珀(こはく) |
結晶系 | 非晶質 |
化学組成 | C. H. O + H2S |
モース硬度 | 2-2.5 |
比重 | 1.05 – 1.10 |
屈折率 | 1.54 – 1.55 |
光沢 | 樹脂光沢 |
名前の意味
琥珀の英名であるアンバーは「Amber」と綴ります。
この名前はアラビア語で「竜涎香(りゅうぜんこう)」を意味する「Anbar」という言葉を由来とすると伝えられています。
「竜涎香」とは何ぞや?と思われた方のために、簡単にご説明しますね。
「竜涎香」とはマッコウクジラが吐き出す体内物質のことで、軽いため海に漂っていることも多いそうですが、燃やすと良い香りがします。
琥珀(アンバー)も燃やすと良い香りを放ち、この2つの香りがとても似ていることから、そう呼ばれるようになったといわれています。
ちなみに、「竜涎香(りゅうぜんこう)」は英語で「ambergris(アンバーグリス)」といいます。
また飴色をした琥珀は虎の皮の模様にも似ています。
そのため、かつて中国では、この石は虎の死骸が土中で塊になったものだと信じられ、「虎塊」という名で呼ばれていたそうです。
それがその後、「琥珀」に変わり、和名もそこからきているといわれています。
ちなみに、ドイツ語では燃える石という意味の「バーンシュタイン」と呼ばれています。
このほか、ミャンマー産は「バーマイト(Burmite)」、シチリア産は「シメタイト(Simetite)」、バルト海沿岸産は「サクシナイト(Succinite)」など、産地によって別名で呼ばれることもあるそうです、面白いですね。
琥珀(アンバー)の産地
琥珀は古来から、ポーランドからデンマーク、スウェーデンに渡るバルト海沿岸で主に産出されています。
世界有数の産地として知られており、世界の3分の2以上の琥珀はバルト海沿岸産であるといわれます。
バルト海沿岸のポーランド、ロシア、ラトビア、エストニア、リトアニア、ドイツ、ノルウェー、デンマーク各国のほか、イギリス、イタリア、ミャンマー、中国、日本、メキシコ、ドミニカ共和国などでも産出されます。
バルト海沿岸の次に有名なのがドミニカ共和国。特に良質のブルーアンバーが採れることで知られています。
なお、琥珀は産地鑑別ができない宝石です。
日本で採れる琥珀
岩手県久慈市
岩手県久慈市は琥珀の鉱山と加工工房、博物館などが立ち並ぶ琥珀の街としても有名で、日本は勿論、世界でも有数の琥珀産地として知られています。
この土地では、約8900万年前から8300万年前に形成されたものが産出されており、推定5万トンの琥珀が埋蔵されているとの調査結果が出ているそうです。
久慈市産の琥珀は良質のものが多く、主に半透明のやや明るい褐色、縞模様、ミルキーな色をしているそうです。
貴重な虫入り琥珀を産することでも有名で、国内最古の蛾や原直翅目入りの琥珀が発見された地でもあります。
福島県いわき市
かつて存在した常磐鉱山では、石炭と共に琥珀が見つかっていました。
久慈市産とほぼ同時期である約8500万年前に形成したもので、虫入り琥珀も発見されています。
千葉県銚子市
産出量は多くありませんが、約1億1000万年前から9000万年前に形成されたという、日本で最も古い琥珀が産出された土地として有名です。
岐阜県瑞浪市
日本最大の虫入りコーパルの産地としても知られています。
「化石博物館」では、琥珀と昆虫をテーマにした展示を見ることが出来るそうです。
その他にも、山口県宇部市、兵庫県神戸市、東京都八王子市、北海道三笠市なども産地として知られています。
琥珀(アンバー)とコーパルの違い
画像:左-アンバー 右-コーパル
琥珀とコーパルは見た目がそっくりです。
ともにモース硬度が2-2.5で比重が約1.1、樹脂光沢を放つなど、性質もほとんど同じ。
さらに貝殻状の断口を見せる上、同じような色をしています。
そのため見た目だけで見分けることはとても困難で、古来から混同されることも多かったといいます。
この二つの違いは何か、簡単に比較してみましょう。
琥珀
琥珀は主に絶滅した針葉樹の樹脂が数億年~数千万年の歳月を経て化石化したものです。
ある程度の硬さもあるため、宝飾品として使用することができます。
地層に埋もれたままのものもあれば、地層が崩壊し海に流され海岸に流れ着いたものもあります。
コーパル
コーパルも琥珀と同じ樹脂が長い歳月を経て硬化したものです。
しかし琥珀よりも比較的新しい時代のもので、まだ生きている熱帯樹木の樹脂からできたものも多く、琥珀のように完全に化石化していない、半化石状態のものを指します。
つまりは、琥珀になる前のものがコーパルという訳ですね。
琥珀ほど硬くなっていないものも多いため、宝飾品などにはあまり向かないとされています。
原石は樹木の下の地層中から採掘されることもあれば、生きている樹木から直接採取されることもあるそうです。
産地として有名なのはタンザニア。
コーパルの化学組成は樹木によって異なり、石の一部または全体が有機溶媒によって溶かされます。
琥珀は有機媒体によって溶けることはないといわれますので、そこも二つの大きな違いですね。
琥珀(アンバー)に施される処理について
ロシアやバルト海沿岸諸国では、琥珀を製品化して売り出すために多くの加工技術を開発してきたといわれています。
その中でも最も多く行われているのが、透明感を高めたり色を濃くする「加熱処理」です。
また、琥珀は色によって一般的に行われている処理の方法が異なります。
レッドアンバーやグリーンアンバーは一般的に加熱や加圧処理を加えて色を美しくしているものが多く、見た目がブルーの琥珀は加熱・加圧処理の後、着色して色を変えたものが多いそうです。
※レッドやグリーンアンバーで着色してあるものもあります。
琥珀(アンバー)の歴史と伝説
画像:復元後の「琥珀の間(アンバー・ルーム)」Photo by : Sergey_Bogomyako / Shutterstock.com
琥珀(アンバー)は、紀元前の時代から人々に使用されてきた長い歴史をもちます。
ジュエリーや装飾品、治療薬として使用されてきたほか、古代ギリシャでは琥珀を神の象徴として崇められていたと伝わります。
琥珀が人々に使用されてきた歴史と琥珀にまつわる伝説を辿ってみましょう。
歴史
琥珀は前述したように、内部に昆虫を閉じ込めている場合がありますが、これらは4000年~6000万年前の昆虫が樹脂と共に化石化したものだと考えられています。
樹脂が化石化して琥珀になるまでには、本当に気が遠くなるような長い歳月が経過しているのですね。
エストニアでは紀元前3700年頃に作られたと見られるビーズやペンダントなどが、エジプトでは紀元前2600年頃に作られたと見られるものが出土しています。
また、イギリスでは青銅器時代のカップ型の琥珀が、日本では古墳から琥珀の勾玉やナツメ玉などが見つかっています。
琥珀が化石化した樹脂であると最初に証明したのは、古代ローマの大プリニウスによる「博物誌」だといわれています。
琥珀を燃やすと樹脂の香りがし、すすけた煙が出ることに気付いたことからだそうです。
<琥珀の間>
琥珀の歴史で特筆すべきは、1765年にロシアのキャサリン大王宮殿に設置された「琥珀の間(アンバールーム)」です。
琥珀だけで装飾した壁がある大きな部屋は、世界で8番目の不思議と言われたほど貴重なものでした。
しかし第二次世界大戦中にナチスが略奪、その後焼失しましたが、2003年にロシア政府によって復元され現在に至ります。
<宗教との関わり>
中世ヨーロッパでは琥珀のビーズがキリスト教のロザリオに使われることが多かったといわれています。
日本では、現在も琥珀のビーズが数珠に用いられていますね。
<バルト海沿岸での採掘>
琥珀は地層でも採掘されていましたが、埋まっていた地層が崩壊し海へと流されたものも採取されました。
比重が軽くて塩水に浮く琥珀は、漂着した場所の地層や海岸で再度堆積しました。
バルト海沿岸にはこういった海琥珀(シーアンバー)が数多く漂着し、3000年以上に渡る、琥珀の主要供給地として栄えています。
ウィーンは琥珀による喫煙具製造が発展しました。
現在はロシアのカニングラードが採掘の中心となり、世界最大の産出量を誇ります。
伝説・言い伝え
古代エジプトやギリシャ・ローマ時代には、琥珀を神聖な護符として祈祷師たちが儀式で身に着けていたと伝わります。
他にも色々な言い伝えが残っているようですので、項目に分けて説明していきますね!
<ギリシャ神話の中の琥珀>
ギリシャ神話の神アポロンは、オリンパスの神から追放された際に琥珀の涙を流したとされます。
また、神フェソンは父親である神ゼウスが持つ太陽の戦車で、地球を燃やしてしまいます。
ゼウスの怒りによってフェソンが死に、その墓前でフェソンの3人の妹が流した涙が琥珀になったというギリシャ神話も残されています。
<太陽の石>
その昔、バルト海沿岸に打ち上げられた琥珀が発見されました。
太陽の光を閉じ込めたかのような黄金色をしたこの石を特に好んだギリシャ人たちは、琥珀が海水に浮く姿を見て、「海に沈んだ夕日の精が固まり、海面に浮きあがったもの」だと称え、「太陽の石」と呼び大切に扱ったと言い伝えられています。
<帯電性にまつわる言い伝え>
琥珀は摩擦を与えると静電気を起こす性質をもつことから、ギリシャ人はこの石を「エレクトロン」とも呼んでいたそうです。
実はこの言葉、私達が現在使っている「エレクトリシティ(電気)」の語源だといわれています。
琥珀の帯電する性質は電気を集め、身に付けたり触れたりするとエネルギーを放出すると信じられており、男性の性能力を高めるお守りとしても重宝されていたそうです。
<東洋での伝説>
東洋では、伝染病を防ぐ薬として琥珀を焼いたものを用いていたと伝わります。
燃やすと良い香りがすることから、中国では香として使用していたそうです。
琥珀(アンバー)の色と種類
琥珀(アンバー)の黄色は薄いレモン色からコニャック色まで様々ですが、黄色の他にもあります。
ブラックライトを当てると蛍光色を放つものが多いですが、蛍光する色によって名前や価値が変わるものもあります。
琥珀は一般的に、加熱による色の改善が行われることが多いようです。
琥珀の色の種類と、加熱処理などによる色の改善の有無などをご説明していきます。
イエローアンバー
最も一般的に知られている琥珀です。
黄色く透き通った色が特徴的で、ハチミツのようなトロリとした印象があります。
チェリーアンバー
イエローアンバーよりも比較的赤みを帯びた琥珀です。
赤の度合いが強くなればなるほど価値が高いといわれていますが、加熱による発色であることが多いといわれています。
レッドアンバー
赤褐色の琥珀です。
天然産のレッドは非常に少ないため、市場に流通することは滅多にないといわれています。
一般的に流通しているレッドアンバーには、加熱・加圧の処理がされていることが多く、鮮やかで真っ赤なものは更に着色処理が施されているものもあります。
グリーンアンバー
樹脂に含んでいる成分が紫外線によって蛍光し、グリーンの反射光に見えるものです。
天然産のグリーンもあるようですが、加熱・加圧処理を施したものが多いとされます。
黄色寄りの爽やかなグリーンが魅力的ですが、グリーンが鮮やか過ぎる場合は、人工的に作られた疑いが高くなります。
ブルーアンバー
グリーンアンバーと同様に、樹脂に含まれる成分が紫外線によって蛍光した結果、ブルーの光に見えるものです。
太陽光の下では少し青味を帯びた光を放ちますが、ブラックライトを当てると、はっきりとしたブルーの光を放ちます。
尚、通常の光の中ではイエローアンバーのように見えます。見た目がブルーのものはブルーアンバーとは呼ばれません。
ドミニカ産の「ドミニカ・アンバー」は、黒いものをバックに置くことで青色の発色がはっきりと見えるそうです。
ロイヤルアンバー
バルト海沿岸産の琥珀の中で、乳白色やバター色をしたものです。
気品ある柔らかな色合いをしており、マーブル模様を見せるものもあります。希少なため、高い価値が付けられています。
虫入り琥珀
その名のとおり、内部に虫などを閉じ込めた琥珀です。映画「ジュラシックパーク」に登場した蚊入りの琥珀もこの種類です。
蚊やハエ、アリなどの小さな昆虫類が入っていることが多いのですが、稀にトカゲやカエルなどの爬虫類や木の葉、鳥の羽根などが入っているものも見つかっているそうです。
「虫入り琥珀」は、何も入っていない普通の琥珀に比べ価値が高くなることが多いようです。
内包する虫の状態や種類によっても価格が変わるといわれ、爬虫類や動物が入っているものなど稀少性が上がるほどに価値も高くなるというイメージです。
琥珀の偽物
琥珀は加工しやすい材質のため、偽物が多く流出している宝石のひとつでもあります。
琥珀の偽物の種類と見分け方などを簡単にご紹介していきますね。
コーパル
前述したように、化石化するまでに琥珀ほどの長い歳月を経ていない、いわば「若い琥珀」がコーパルです。
黄色い琥珀と比較して、コーパルは色が薄く透明に近いものが多くなります。
着色したコーパルが「琥珀」として出回ることがあるようですが、琥珀のような耐久性はなく経年劣化で割れてしまうことがあるといわれています。
再生琥珀、圧縮琥珀
琥珀片を集めたものを固めて、作り上げたものです。
原材料は琥珀であるため、偽物とまでは呼べないかもしれません。しかし、天然と呼ぶには抵抗があると言って良いでしょう。
虫入り琥珀(プラスチック)
太古の虫を閉じ込めた「虫入り琥珀」も偽物が多いため注意が必要です。
まず、「琥珀の中心に虫が入っている」もの。そしてこれらが「大量に売られている」といった場合には偽物の疑いがあります。
もちろんこれだけで判断はできませんが、プラスチックを使って虫入り琥珀を模造するケースが多いようです。
これらは飽和食塩水に浸すことで、本物の琥珀かプラスチックかをある程度判別することが可能です。
本物の琥珀は食塩水に浮きますが、プラスチックは浮きません。
グリッター、太陽のスパングル
琥珀の中には、「グリッター」と呼ばれるヒビに似たものを内包したものが存在します。
その中でも、楕円形のような放射状を描いたグリッターを「太陽のスパングル」と呼んでいます。
きらきらと輝くグリッターを内包する琥珀は人気がありますが、「太陽のスパングル」の偽物も存在するので注意が必要です。
偽物はグリッターの繊細さを見ることで、ある程度見分けることが出来ます。また、虫入り琥珀と同様に、飽和食塩水を使った方法でも判別可能です。
琥珀の価値基準とお手入れ方法
琥珀は色合いが豊富で、虫入り琥珀などコレクターに人気の種類もあります。
また、有機質の宝石であることから、お手入れや保管の際にも注意が必要です。
琥珀の賢い選び方とお手入れ方法を知っておいて、お気に入りの琥珀をずっと長く使用しましょう。
選び方のポイント
<一般的な琥珀>
市場に流通している琥珀は、ほとんどが良質です。
琥珀の色合いはさまざまです。
希少なレッドアンバーやブルーアンバーなどは価値高く扱われます。
一般的によく見かけることの多いイエローアンバーは色や透明感によって価値が大きく変化することは少ないといえます。
国によって好まれる色も異なるようですが、ご自分が良いと思う色を選ぶのがベストなのではないでしょうか。
<虫入り琥珀>
琥珀の内部に昆虫を閉じ込めた「虫入り琥珀」は希少なため、虫入りでないものよりも高い価値が付けられます。
特に内包する昆虫の姿がはっきり見えたり内包されるものの形が完全に近いものほど、高く評価される傾向にあります。
爬虫類や動物など大きいものを内包していると、稀少価値がグンと上昇します。
お手入れ方法
<注意すべき点>
琥珀はモース硬度が2-2.5と軟らかく、靭性が弱い有機質の宝石です。
傷や欠けが生じやすいので、衝撃を与えないように注意が必要です。
また、長時間光にさらすと黄色が赤味を帯びたり濃くなるなど、ダークな色に変色します。
このほか、低温でも燃えることや、化粧品や香水、化学薬品などに触れると変色しやすいという点にも注意しましょう。
<日常のお手入れ>
日常のお手入れは、柔らかい布でサッとふき取るだけで十分です。
汚れが目立ってきたら、ぬるま湯で優しく洗い流します。洗った後は柔らかい布でしっかりと乾燥させましょう。
<ジュエリーとして着用する際の注意点>
ジュエリーとして着用する際には、化粧と香水、ヘアスプレーなどを全てつけ終わったことを確認して、最後に着けるようにして下さいね。
また、温泉やプールに入る際には、必ず外すようにして下さい。
<保管する際の注意点>
保管の際には、必ず個別の袋や箱に入れて、他の宝石と触れないようにしましょう。
直射日光や高温・多湿となる場所を避けて保管することをオススメします。
最後に
琥珀は軽いという性質をもつためジュエリーとしても身に付けやすいですが、その一方、加工がしやすいことから偽物が多く出回っている宝石でもあります。
飽和食塩水に浮かべることで、本物か否かをある程度見分けることができます。
しかし過去の実験で、半分が浮かび、半分が沈む結果になったこともあります。
これらは恐らく、プラスチックに琥珀をプレスしたものと考えられます。
イエロー系の琥珀は手軽な値段で入手できるものも多く、ジュエリーや鉱物のコレクションとして気軽に集めることが出来るのも魅力ですね。
太古のロマンが感じられる宝石琥珀、ぜひ注目してくださいね☆
カラッツ編集部 監修
<この記事の主な参考書籍・参考サイト>
◆『価値がわかる宝石図鑑』
著者:諏訪恭一/発行:ナツメ社
◆『ネイチャーガイド・シリーズ 宝石』
著者:ロナルド・ルイス・ボネウィッツ 訳:伊藤伸子/発行:科学同人
◆『ネイチャーガイド・シリーズ 岩石と鉱物』
著者:ロナルド・ルイス・ボネウィッツ 訳:伊藤伸子/発行:科学同人
◆『パワーストーン百科全書』
著者:八川シズエ/発行:中央アート出版社
◆『岩石と宝石の大図鑑』
監修:ジェフリー・E・ポスト博士/著者:ロナルド・ルイス・ボネウィッツ 訳:青木正博/発行:誠文堂新光社 ほか