こ、この石は、一体!!
と目が釘付けになってしまう、クォーツの中にオレンジピンクの炎を閉じ込めたような石、それがオレゴンサンストーンです。
そしてアンデシンとは、それよりもやや濃いめのオレンジカラー。
上の写真の左はオレゴンサンストーンで、右はアンデシンです。とてもよく似ていますよね。。。
どうしよう、この2つ、どうやって見分ける?買うならどっち?
オレゴンサンストーンVSアンデシン、その魅力を比較してみました。
サンストーンの魅力とは
サンストーンの和名は日長石。
鉱物の種類ではなく、まるで太陽のように強くきらめく見た目から名前がついた石です。
サンストーンを鉱物として分類すると、鉱物名は灰曹長石(オリゴクレース)か正長石(オルソクレース)となります。
同じ鉱物種で有名な宝石としては、ラブラドライトです。
月長石(ムーンストーン)の仲間ですね。
サンストーンの産地はアメリカ、ノルウェー、インド、カナダ、ロシアなど。
中でもアメリカオレゴン州で発見されたオレゴンサンストーンは、赤みを帯びたオレンジのインクルージョンが美しく、別格の美しさを誇っています。
ちなみにアメリカの国有コレクションの1つにもなっています。
宝石職人が切磋琢磨する芸術品
宝石細工師として有名なラリー・ウィン氏によってカットされたオレゴンサンストーンは特に素晴らしく、「オレゴンサンストーン」の知名度を一気にあげる結果となりました。
彫刻的な宝石のカッティングで有名なネイオミ・サーナ氏によってハート型にカットされたオレゴンサンストーンは、芸術的で、まさに「作品」と呼べる芸術品。
ジュエリーアーティストのダリル・アレクサンダー氏がシンメトリーにファセットカットしたオレゴンサンストーンの作品名は「雪のひとひら」。はかない美しさにうっとり。。。
硬度が6~6.5というサンストーンはカッティングのしやすさから、多くの面白いカットの石があるのも特徴です。もし買うなら、ぜひカットの個性的な石をコレクションしてみてはいかがでしょうか。
アンデシンの魅力とは
ざっくりいうと、曹長石と灰長石が、6:4の比率で混ざりあって生まれたのが「アンデシン」。
和名は中性長石といいます。
その比率が8:2で混ざるとオリゴクレース(灰曹長石)ですから、「サンストーン」(日長石)と似てるのは当然ですよね。
アンデシンが最初に発見されたのは南米のアンデス山脈だと言われています。
その後中央アフリカのコンゴにあるニイラゴンゴ火山地域でも採掘されていましたが、現在は閉山。
現在はロシア、アメリカ、中国のチベット自治区(ラサ近郊)及び内モンゴル、日本の長野県でも採掘されています。
アンデシンは強い輝きとオレンジのカラーが人気ですが、カラーは無色、白、グレー、グリーン、赤、淡い黄色などもあります。
まれにアレキサンドライトのように変色効果があるものも見つかり、マニアの間では希少石として人気が急上昇。
アンデシンを買うなら、オレゴンサンストーンとは違う、アレキサンドライトタイプの石もオススメです!
どうやって見分けるの?
まず、サンストーンですが、
硬度 | 6~6.5 |
比重 | 2.62~2.67 |
屈折率 | 1.543~1.551 |
複屈折 | 0.008 |
分散度 | 0.012 |
結晶 | 三斜晶系 |
となっています。そしてアンデシンは、
硬度 | 6~6.5 |
比重 | 2.65~2.69 |
屈折率 | 1.543~1.551 |
複屈折 | 0.008 |
分散度 | 0.012 |
結晶 | 三斜晶系 |
です。
コレって比重以外は全く同じ。
ということは、見分けるのはとても大変です。鑑別機関で鑑別してもらいましょう。
最後に
いかがですか。オレゴンサンストーンVSアンデシン、その魅力を比較してみましたが、この2つ、似ているようで全く違う顔も持ち合わせているようです。
しかし!この2つの石の特徴であるオレンジカラー。これは人気占い師、ゲッターズ飯田さんによれば、
「恋愛運をアップする最強のカラーはオレンジ色!」
だそう。
ふむふむなるほど。それではこの際、
『オレゴンサンストーンとアンデシン、2つとも購入してみる!!』
というのがベストな答えのようです( ´ ▽ ` )
それからオレゴンサンストーンとアンデシン、この2つの石の特徴は、モース硬度が6-6.5とやや傷がつきやすいということ。モース硬度6は窓ガラスよりやや硬い程度で、やすりで傷がつくという硬さです。
取り扱いにはちょっと注意してくださいね。
カラッツ編集部 監修