趣味で20年以上レアストーン寄りの宝石やジュエリーを収集しています。メキシコのウォーターオパールからはじまり、既に50種類以上のルースを所持しています。王道(?)のグランディディエライトやレッドベリルをはじめ、コーネルピンやペツォッタイトといった誰も知らないような希少石も大好物。宝石を太陽光に当てたり、ブラックライトで照らしたりしてマニアックに宝石を楽しんでいます。
18金(K18)の40cmのネックレスの買取価格、目安だけでも知りたい
使わなくなってしまったリングやネックレス、どうしていますか?
娘さんやお孫さんにプレゼントするというのも素敵ですが、特に譲りたい相手がいない場合、宝石箱に保管しているうちに変色したりして劣化してしまうこともあります。今後も使うイメージが沸かない場合には、思い切って貴金属買取に出してしまうというのも賢い選択です。でも、手元にあるジュエリーにどのくらいの価値があるかなんて、なかなか検討がつきませんよね。
そこで、どこの家にでもひとつはありそうな18金の40cmネックレスを例に、貴金属の買取価格の目安金額についてお話します。
ちなみに18金は「K18」という表記の方法もあります。他のページや買取店に行った際は「K18」という欄を探してみてください。
目次
金の買取価格はそのときの相場次第
貴金属の買取価格は貴金属の純度と重さ、そしてそのときの地金の価格によって異なります。
買取価格の相場については、田中貴金属さんのホームページ(http://gold.tanaka.co.jp/retanaka/price/)を見るとよく分かります。
地金の価格は株のように刻一刻と変動しています。ときには1日のうちに何度も変更されることも。
ちなみに、以前はプラチナの価格の方が高かったのですが、2015年に逆転して以来、金の価格の方が高いという状況が続いています。
ということは、プラチナよりも金の方が高いのではと単純に考えがちですが、この2つの貴金属には比重に違いがあり、同じ大きさであれば、金よりもプラチナの買取価格の方が高くなるというケースもあります。
基本的な価格の計算方法
それでは、実際に貴金属の買取価格の目安を知るために計算してみましょう。まずは、18金というものがどういうものなのかを知ることで、計算式が分かります。
そもそも18金(K18)ってどういうもの?
金は24金が純度100%になります。つまり、18金というのは、総重量の18/24(24分の18)が金ということ。当然、18金のジュエリーは、買取の対象となるのが総重量の18/24(24分の18)となります。
残りの6/24(24分の6)は金以外の物質が混ぜられているんですよね。
混ぜ物をする理由は、金を装飾品として補強するためであって、金の使用量を抑えて安くするという目的ではありません。
ただし、18金は装飾品に十分な硬度がありますが、14金や10金となった場合には価格を抑えるために混ぜ物を多くしていると考えられます。
18金の買取価格の計算式
例えば、40cmの18金ネックレスの重量が3gで、当日の18金の相場が1gあたり3,500円だった場合は、下記のような計算式が成り立ちます。
3,500円×3g=10,500円
刻印が14金だった場合には金の重量が14/24(24分の14)、10金の場合には10/24(24分の10)となるので、18金よりも低価格となります。
プラチナの買取価格の計算式
プラチナの場合も、基本的には同じ考え方で計算式を作ることができます。
ただし、純度100%のプラチナは1000という表記になるので、その点は金とは異なります。
世の中の95%のプラチナチェーンがpt850といわれているのでそれを例にしてみましょう。
その場合は850/1000(1000分の850)、つまり85%がプラチナの重量と考えられます。
PT850の買取相場が1gあたり2,700円で、チェーンの重量が3gだった場合には下記のような式が成り立ちます。
2,700円×3g=8,100円
最後の重量の部分は貴金属の刻印によって異なり、Pt900であれば、プラチナ90%、pt950であれば、プラチナ95%となります。
貴金属の買取相場をチェックして賢い買取を
ためしに、自分の手持ちジュエリーで華奢な40cmの18金ボールチェーンをはかってみましたが、1.1gほどでした。
プチネックレスというようなものであれば、最近の相場でいくと3000~4000円程度がおおよその目安金額になるかもしれませんね。
さきほどもご紹介した通り、貴金属の買取相場は慌ただしく変動しています。貴金属の価値は日本が独自に定めたものではありませんので、世界の情勢などにアンテナを張っておくことも、高く買い取ってもらうためのテクニックのひとつ。
ただ、そうはいっても、なかなか世界中の動きを常に把握しておくというのは難しいことですよね。せめて、買取に出すときには当日の相場をチェックし、それよりもはるかに安い買取金額だった場合にはしっかりとその理由を聞くようにして、安く買いたたかれないように注意しましょう。
カラッツ編集部 監修
趣味で20年以上レアストーン寄りの宝石やジュエリーを収集しています。メキシコのウォーターオパールからはじまり、既に50種類以上のルースを所持しています。王道(?)のグランディディエライトやレッドベリルをはじめ、コーネルピンやペツォッタイトといった誰も知らないような希少石も大好物。宝石を太陽光に当てたり、ブラックライトで照らしたりしてマニアックに宝石を楽しんでいます。