ダイヤモンドの相場は20年前の2倍以上!? 年々上昇するその理由

ダイヤモンドの相場1
2018.02.21 2023.9.7

自分が持っているダイヤモンドの相場が知りたい!ダイヤモンドは将来の投資や保険にもなる、大切な財産です。こちらでは、ダイヤモンド相場の上昇の理由や、将来の展望についてお話していきます。

1 ダイヤモンドの相場


まずは例として、1カラットでフローレス、4C評価が最高級の高品質ダイヤモンドの価格相場の変化を挙げてみます。

ダイヤモンドの価格推移
出典元:https://www.ajediam.com/historical_diamond_prices.html

1964年   2700ドル / 約30万円
1970年   6900ドル / 約76万円
1980年   10,500ドル / 約116万円
1990年   13,900ドル / 約154万円
2000年   15,100ドル / 約167万円
2011年   24,500ドル / 約271万円
2013年   28,400ドル / 約314万円
(2018年1月の為替レート/1ドル約110円)

ここ50年間の相場を見てみると、一年間に平均して14%以上の値上がりを見せている様です。1990年と2013年の間には、およそ2倍以上の上昇をしている事が分かりますね。

2 投資としてダイヤモンド相場を知る


銀行などといった金融機関の無い古い時代には、金銭をダイヤモンドに交換して、安全に保管したり持ち運んだりしていたそうです。

現代ではダイヤモンドは価値ある財産として保管したり、投資として世界中で売買されています。

ダイヤモンドは世界中で統一された基準で評価されます。価格も同じで、世界中で取引できる国際相場が決まっています。

2-1 価値は鑑定書で評価

ダイヤモンドの価値は鑑定書で評価され、そのグレードは国際的に認められています。以下は世界で最も権威のある3つの宝石鑑定機関です。

GIA(米国宝石学協会)

HRD (ダイヤモンド・ハイ・カウンシル)

IGI(インターナショナル・ジェモロジカル・インスティテュ―ト)

GIAはアメリカ、 HRD とIGIはベルギーにある宝石鑑定機関です。これらの機関から発行された鑑定書があれば、世界中どこでもスムースに取引が行えます。

2-2 ダイヤモンド市場で明確な相場を知る

米国Rapaport(ラパポート)社発行のラパポートダイヤモンド・レポートは、カラット別に色と透明度ごとの平均価格が細かく表示されており、世界中のダイヤモンド取引所や宝石業者で使用されています。

2-3 ダイヤモンド査定証明書

鑑定書はダイヤモンドの評価のみ、ラパポートは全体的な相場が分かるのみです。

投資や保険などの目的で、お持ちのダイヤモンドの査定価格が知りたい時は、査定証明書(Diamond Valuation Certificate)を出してもらいましょう。
日本では査定証明書を発行する公式の機関は存在しませんが、アメリカなど一部の国では発行することができます。

ダイヤモンドの評価と相場の全てから出された査定額を確認する事が出来るので、ご自分のダイヤモンドの現在の価値を証明できます。

3 ダイヤモンドの相場が上がる理由

3-1 採掘量が減少している

ダイヤモンドが南アフリカで発見されてから、ダイヤモンド・ラッシュが起こります。デビアス社が供給のバランスを整えるために規制を設け、ダイヤモンド市場は世界中に広がりました。

過去50年で需要がグンと上昇した結果、ついに世界中の鉱山は掘り尽くされたと言われる程、採掘量が減少していると言われています。

そういった噂が囁かれる事で希少性が高くなり、その分価値も上昇するのです。

3-2 ダイヤモンド相場の安定感

通貨の相場は、経済や政治の動向によって激しく変動します。外貨などを運用するのに比べて、ダイヤモンドの相場は安定しています。ここ50年間でも右肩上がりに上昇を続けており、急落した事もありません。

3-3 コントロールされている価格

ダイヤモンドの供給量が多すぎたり少なすぎたりすると、価格に大きな差が出ます。それを防ぐために、デビアス社が供給量をコントロールしています。

一時期は世界のダイヤモンド流通の9割ほどまでデビアス社が支配下においてましたが、最近では5割弱まで下がったもののその影響力は健在です。

ダイヤモンドの原石を買えるのは、サイトホルダーの資格を持った業者のみ。その後、取引所でラパポート・レポートを参考にした価格で取引されます。

この様にダイヤモンドの価格は国際相場基準があり、平均相場を知る事が出来るので安心です。

※デビアス社についての詳細はこちら
ダイヤモンド界の巨大企業「デビアス社」

3-4 世界中の富裕層が注目

最近では世界中の富裕層がダイヤモンドの投資に注目しており、大手オークションでも希少なダイヤモンドが史上最高値で落札された事が話題になりました。

経済が急成長中のアジア各国では、富裕層がこぞってダイヤモンドを購入している事もあり、需要は増加するばかりなのだそうです。

最後に


私も実際に、自分のダイヤモンドリングを保険目的で査定証明書を発行してもらった事があります。購入後5年以上は経っていましたが、当時より2倍以上の推定価格が出されていて、ビックリしたのを覚えています。

お洒落を楽しみながら、いざとなったら投資も出来る。ダイヤモンドとは、魅力と価値を兼ね備えた財産なのですね!

カラッツ編集部 監修

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