どうもこんにちは、宝石ライター見習いの岡部です。
突然なんですが私、ちょっと前に「良い買取店」を見分ける良い方法を、その道のプロから教えてもらったんですよ。
なおここでいう「良い買取店」というのは、「素人をごまかさずに、ちゃんと相場通りに買ってくれる」くらいの意味です。
残念ながらそうじゃないお店もまだまだ多いのでこの業界・・・。
これはきっと多くの方に役立つに違いない!ということでブログにしてみました。
目次
良い買取店を見つけるために、まずは電話でこう聞いてみよう
というわけで早速。
電話で「18金の10gの喜平を売ろうとしてるんですが、いくらですか?」と聞いてみる。
やることはこれだけです。
え、それだけ?
それだけです。
実は宝石の値付けに比べ、金やプラチナの値付けはとってもシンプルです。
貴金属の買取価格の計算式は「その日の単価」×「重さ」。これだけ。「その日の単価」は例えば田中貴金属さんのこのページで公開されています。18金だったら1g当たりいくらと決まっているわけですね。
恐らくこのブログの読者も「それくらいなら知ってるよ」という方もいらっしゃるのでしょうか。
にも関わらず、このシンプルな質問への対応で、何となくのお店の雰囲気が結構分かっちゃうんです。
18金の買取価格の計算方法
さてその「雰囲気」の話をする前に、前置きとして、18金の買取価格の計算方法についてもう少し詳しめにレクチャーします。「目安」が分からないと交渉にならないですからね。「知ってるよ!」ということは読み飛ばしてください。
まず「18金」というのは18/24、すなわち2/3が「純金」だよという意味です。
田中貴金属さんのこのページに書いてあるのは「純金」を売った場合の単価なので、もしこの単価が6,000円だとすると、
【喜平の重さ】×【単価(6,000円)】×【18 / 24(2 / 3)】
これが計算方法です。
喜平がもし10gだったら、「10 × 6,000 × 2/3」で【4万円】が買取価格です。カンタンですね。
あ、ちなみに喜平というのはこういうジャラジャラとしたネックレスのことです。
こういう回答をしてくれる買取店を利用したい
というわけで、「まぁだいたい4万円だろうな」と思いつつ、
電話で買取店さんに「18金の10gの喜平を売ろうとしてるんですが、いくらですか?」と試しに聞いてみると、様々なパターンの回答が返ってきます。
個人的にはこんな回答をしてくれる買取店さんを利用したいなぁと思うんですよね。
1. 「お店に来ないと分からない」と言わない
「お店に来てもらわないと分からないんですよね〜」という反応は意外と多いです。
確かに、本当に18金なの?とか、本当に10gなの?とか、実際にお金を払う前にはそういう作業が絶対に必要になるので、そういう意味で
「お店に来てもらわないと断定はできない」
というのはその通りです。
一方で幾つかの買取店さんだと「もし本当に18金で10gだとしたらXX円ですよ〜」と電話でも即答してくれるんですよ。
そっちの方がよくないですか?
個人的には、こういうスムーズお店で出来れば売りたいなぁと思うんです。
2. 今日ですか?と聞いてくれる
株と同じで金やプラチナの相場は日々変わります。
なので良いお店だと、「本日のお値段ですと〜」という説明をしてくれるんです。
こういう田中貴金属さんのページを毎日チェックしてくれてるんだろうなぁということが伺えます。
同じ金でも1年でグラム1,298円から1,049円に2割くらい下がっちゃったりしますからね(2015年のデータより)。
明日だと値段が変わっちゃうかもよという情報含めて、電話でちゃんと説明をしてくれるお店には誠意を感じます。
3. 妙に高すぎない
もちろん高く買ってくれるに越したことは無いんですが、「高すぎる」お値段を提示される場合は要注意です。
例えばだいたい4万円ぐらいの18金の喜平のはずなのに、「7万円で買取ります!」みたいに電話で言われることがあります。
実はこれ、業者間でやり取りされる【原価】よりもずっと高いんです。
ですので一応確認してみましょう。「それはそのお値段で買い取ってくれるということですか?」と。
「いやデザインが良かった場合だけなんですが・・・」
「いやそこから手数料が・・・」
「ま、詳しくはお店に来てから・・・」
みたいに誤魔化すお店は、ちょっと行くのをためらっちゃいますよね。
番外編. 電話後、お店にて
ついでにもう1つ。
電話だと良かったのに、いざお店に行った後でよくあるのが「ちょっと汚れてるんで、ちょっとお値段が下がります」みたいな説明。
表面が少し汚れてようが金は金です。ちゃんと磨けば元通り。
そんな理由で値段を引かれたら、私だったら怒って帰っちゃいます。
もしも近くに別の買取店があれば、一応そっちも回っておいた方が良いんじゃないかなと思います。
カラッツ編集部 監修